小児歯科

豊歯科では、まずお話しをして打ち解けてから治療を始めます。
小さな頃に正しい予防方法を身につけ、良好な口内環境を作っていきましょう。
お子さんはお口の中をいじられることをとても嫌がります。
お子さんが大声で泣いてしまうので、気兼ねしてなかなか歯医者さんに行けないというお母さんのお悩みをお聞きしますが、これは自己防衛本能であり当然の反応なのです。遠慮はいりません。
ですので、お子さんとはまずお話しをして打ち解けることから始め、私のことを怖いオジサンではないと分かってもらってから治療を始めます。
私も幼い頃歯医者さんが大嫌いでした。
小児歯科と申しましても小児専門の資格があるわけではなく、独自の治療を行うものでもありませんが、小さい頃同じ気持ちだった自分を思い出しながら、緊張と警戒をほどいてゆけるように時間かけて接してゆきたいと考えております。
お子さんに限ったことではありませんが、痛くない治療方法などを研究するとともにより重要なことは、まずムシ歯にならないお口にしてあげることだと考えます。
そのためには毎食後の歯磨きなどを習慣づけ、予防知識をしっかりと身につけてもらうことが大切です。
しかし、毎食後しっかりと歯磨きをしている大人の方でも、治療して完治したものの数ヶ月経つとまた来院されるというような、ムシ歯になりやすい方がおられます。
同じようなお手入れをしている方で、なぜムシ歯になりやすい方とそうでない方と違いがあるのでしょう?
考えられる原因
原因 ① | 歯磨きの方法が適切ではない |
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原因 ② | お口の中がムシ歯になりやすい環境になっている |
原因 ③ | 食生活習慣がムシ歯になりやすくしている |
間違った歯磨きの方法は染め出し剤などを使用し、よく磨けていない箇所を把握しながら適切なブラッシング方法を学んでもらうことでほぼ解消できます。
また、口内環境や食生活の問題は、お口のだ液(つば)を検査することでムシ歯になるリスクを把握することができ(>>だ液検査)、その方なりの対策を取ることで改善してゆくことが可能です。
だ液を検査した結果は数値という客観的データで表されますので、もしあまりよくない数値が出た場合でも「なんとなく悪いのかな~?」ではなく、しっかりと「自分はムシ歯になりやすいのだ!」と自覚したうえで治療に取組むことができ、その後の改善も数値によりあきらかになるため、治療を続けてゆく過程においてもわかりやすい目標となります。
小さな頃に正しい予防方法を身につけ、良好な口内環境を作り、それを維持することができれば、将来にわたってムシ歯や歯周病により歯を失うリスクの大部分を減らすことができます。
悪い箇所ができる前に悪くなる芽を摘む。
これからの歯科医院は痛くなってから行くところではなく、痛くなる前に原因を解消する為の役割を担っているのだと考えています。
だ液検査

だ液検査を行うと、だ液の量やお口の中の細菌の量がわかり、
ムシ歯などの病気になるリスクを調べることができます。
検査は短時間で終わり、もちろん痛いことはなにもありません。
①だ液の量を測ります
ガムを噛んで容器にだ液を出してもらいます。
だ液には殺菌能力があり、だ液の量が少ない方はムシ歯や歯周病になってしまうリスクが高いといえます。
②だ液の力(中和力)を調べます。

とても簡単にいうとムシ歯というのはお口の中が酸性になり、その酸により歯が溶かされてしまう状態から起こります。
だ液には酸性になった口内を中和する力があり、その力の強さを測ります。
検査紙をだ液に5分間つけ、色の変化により中和力がわかります。
青>緑>黄の順にその力が強いことがわかります。
③お口の中の細菌の量を調べます。

ムシ歯に関係する代表的な細菌であるミュータンス菌(俗にムシ歯菌と呼ばれています)と
ラクトバチラス菌の量を調べます。
検査棒を舌にあて細菌をとり、培養(菌を増やす)してその量を調べます。
どちらの菌も減らさなくてはなりませんが、それぞれの細菌のバランスによりその対処方法が異なります。
ミュータンス菌はムシ歯の原因そのものですので、多い場合は歯磨きの徹底などケア方法を見直す必要があります。
ラクトバチラス菌は甘いものをたくさん食べる方に多く、この菌はミュータンス菌が増えることを助ける働きをしますので、
食生活習慣を見直すなどの必要があります。
④次回来院の際に結果をお伝えします。
だ液検査 細菌の培養などには若干時間が掛かりますので、検査結果は次回ご来院いただいた際にお伝えいたします。
各数値の意味は、結果のプリントを見ながら一つずつご説明させていただきます。
結果的になにか問題があった場合でも、ご相談しながら最善と思われる改善のためのプログラムをご提示いたしますので、 安心して一緒に取り組んでゆきましょう!