床矯正Q&A
床矯正はなぜあまり知られていないの?
床矯正は主にヨーロッパで古く昔から行われており、現在も行われている治療なのですが、日本の歯科技術の多くはアメリカを手本にしており、そのためあまり日本では知られておりませんでした。
治療ができる年齢の制限はありますか?
4歳のお子さんでも始めることが出来ます。むしろ、幼い頃に行ったほうが治療の期間も短期で終わり、アゴ骨の成長を考えた上でも気付いたら早めに行うことがよろしいと思います。
歯が生えてくる年長から小学校1年生の時に行えば歯のスペースがある場合があるが、もしスペースがなくても拡大して歯を誘導しています。
上アゴよりも下アゴが前に出てしまったように見える反対咬合の場合は3歳ごろより矯正を始めるのがお勧めです。
高齢の方も健康に問題がなければ治療可能ですが、若い方に比べると歯が動くことに時間がかかり、治療期間が長くかかる場合があります。
私の患者さんでは、56歳の方でも治療効果が現れています。
治療に掛かるコストが心配?
床矯正も従来の矯正治療も医療保険の適応外の治療ですので、若干コストは掛かります。
しかし、床矯正は高価な器具を使わない矯正治療ですので、症状の軽い方の場合十数万円ほどで治療が完了する場合もございます。
従来方法の矯正治療を行った患者さんで、
実際の治療に取組む前に、治療に関する方針を決め、必ず治療コストのお見積りを致します。
その後の治療を進めるかどうかは、その時点でご判断いただけますのでご安心下さい。
床矯正ができない人はいますか?
ムシ歯や歯周病など、歯の健康に問題のある方はその治療を終えてから床矯正治療を行います。
また、治療期間中に歯のお手入れをきちんと行えない方には治療をお勧めしません。
歯列不正が大変重度で、どうしても歯を抜いたり外科的な治療が必要になってしまう方には、従来方法の矯正治療をお勧めする場合があります。
装置はずっと着けていなければならないの?
お食事や歯磨きの時は外して下さい。
それ以外は基本的にずっと着けていただきたいですが、音楽の時間に歌を唄い発声の邪魔になるなど、ある一時だけ外すことは結構です。
ご自分の都合で脱着できることが床矯正装置の特長ですが、なるべくずっと着けているほうが当然治療効果も高まります。
お手入れはどうするの?
床矯正装置は入歯と同じ素材です。
市販の義歯の洗浄剤を使用しても結構ですし、歯磨きの時に一緒にブラシで磨いてもらっても結構です。
ご自分の歯はこれまでよりも念入りにお手入れして下さい。
痛みはないのですか?
ほとんど痛みは感じません。
歯を動かす力の加減も装置についているネジで行えます。